どうすれば良いの?

東京へ戻り、花音さんへ電話した

〜…〜……

花音
「アレ? 莉子ちゃん? おはよう。今、仙台?」

莉子
「おはようございます。あの…
今、東京駅です。
花音さん〜…… 私……別れ…て…き…た」

花音
「は!! え? 莉子ちゃん!大丈夫?
今、東京駅?ウチまで来れる?」

莉子
「はい。 花音さん、すみません。
話しを聞いてもらえますか?……」

花音
「うん。とにかくウチにおいで!!」

携帯を切り、花音のマンションに向かった莉子。

最寄り駅の改札口に花音が待っていてくれた。

花音
「り…こ…ちゃん。」
花音は、改札口から出てきた莉子を抱きしめてくれた。

花音
「さあ、ウチにおいで!」
花音は莉子の手をぎゅーと握り、手を繋いでマンションへ帰ってきた。
莉子をソファーに座らせ、ハーブティーを出した。

花音
「莉子ちゃん、今朝仙台で何があったの?」

莉子
「………」
莉子は、泣きながら今朝の航平のマンションでの事を話しをした。

花音
「浮気なんだよね〜」

莉子
「別れて来ました。合鍵も投げつけてきた…」

花音
「で、彼氏から連絡は?」

莉子
「すぐに連絡先を削除して、ブロックしました。
でも、ブロックする前のメールは残ってるかな…」

花音
「莉子ちゃん、彼氏さんとこのまま話しもしないで別れて良いの?」

莉子
「言い訳話しを聞いて別れても、結果は同じです。
私は、もう航平さんとはやっていけません…」

花音
「そうかあ。 彼氏さんさ〜たぶん、今日莉子ちゃんのマンションに来ると思うよ? 
やっぱり話しはした方がいいと思う。
携帯OFFにしてるんでしょう?」

莉子
「は…い」

花音
「まずは、ONにしてみよう。」
莉子は携帯をONにした。花音も覗き込む。

おびただしい数の航平からの着信が入っていた。
連絡先を削除したから番号で表示されているが、航平の番号だった。

花音
「スゴイねぇ〜。相当焦ってるね。
彼氏さん、仕事休み? 
最後の着信は5分前だよ?」

莉子
「仕事だと思います…」
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