どうすれば良いの？

車の中では、花音さんが手を握りもう片方の手で私の手の甲を撫でてくれていた。

莉子は、花音さんの肩にもたれかかる……
今度は頭を撫でてくれた。

莉子は、目を閉じて心を落ち着かせた。

花音さんのマンションに着き、花音さんと海斗さんが着替えを取りに入って行った。

凌さんと2人っきりで待っていた。

凌
「莉子ちゃん…大丈夫か？」

莉子
「え？　大丈夫ですよ…」

凌
「莉子ちゃん、我慢しないんだぞ。
凄く辛そうな顔してっぞ！」

莉子
「うん…。あのね、さっき私のマンションの郵便物の中に彼からのメモと合鍵があったの…」

凌
「えっ、東京に来たって事なのか？……」

莉子
「うん。そうみたい…」

凌
「辛い時は、泣け！　な！　泣いてもいいぞ！」

莉子
「泣けって言われても、泣けませんよ〜
大丈夫。
1人じゃあないって思えるから、大丈夫。」

凌
「そうかぁ、それなら良かった。
いつでも、俺らを頼れな！
何なら、今ぎゅーってしてあげてもいいぞ！」

莉子
「イヤ〜だから！　もう！　ふふふ。」

凌
「ハハハ！　チューでもいいぞ！」

莉子
「凌さん！　もう〜」

莉子は、後ろの座席から運転席の凌の肩あたりをパシッと叩いた。

凌
「イテッ。　ハハハ！　
あ、アイツら戻って来た〜」

莉子
「本当だ。」

凌さんがトランクを運転席から開け、海斗さんは荷物をトランクへ。
花音さんと海斗さんが車に乗り込んだ。

花音、海斗
「「お待たせ！　」」

凌
「じゃあ、俺んち行くけど、コンビニで明日の朝食べるパンや缶コーヒー買う？」

海斗
「そうだな。コンビニに寄ろう」

凌
「了解！」

コンビニで買い物してから凌さんのマンションへ

言葉が出ないくらい立派なマンションだった。
花音さんの話では、芸能人も多く住んでるマンションらしい。