どうすれば良いの?


「あのさ、莉子ちゃん……」

莉子
「何ですか?」


「う…ん。俺さ、今日社長に呼ばれて…さ〜
フランスのあるブランドの専属モデルに指名されて、受ける事にしたんだ。
フランスでのショーはもちろんだけど、
日本向けのポスターや広告にも専属モデルとして撮影もあるんだ。」

莉子
「え〜!! スゴイ!! 
おめでとうございます! 凌さん。」


「ありがとう。へへへ。
それでさ、今年はフランスと日本を行ったり来たりになりそう…
去年までは、ショーに出るのにたくさんのブランドのオーディションを受けてショーの仕事をしてたんだけど、
今年は専属契約したから、
そのブランドの仕事しかできない事になったんだ。」

莉子
「ん? じゃあ、他のブランドのお仕事はしちゃダメなんですね?」


「そう。そのブランドだけの仕事だから、今までより時間あるって事! ハハハ
だから、南フランス行きには俺も行けるし富良野も行けるかも〜。」

莉子
「本当ですか? 花音さんとフランス語をどうするか悩んでいたんです。ハハハ。」


「フランス語なら、俺がいれば大丈夫だからさ!
海斗は、通常のオーディションを受けると思うから海斗の仕事と俺の仕事に合わせて
南フランスへ行こうよ! な!」

莉子
「はい。そうしたいです!」


「あとさ〜、花音から報告されても知らないフリして欲しいんだけど……
多分…今日。 海斗は花音に正式にプロポーズすると思う。」

莉子
「きゃあ〜! 本当ですか? 
花音さんと海斗さんなら、ステキなご夫婦になりますね!!」


「うん。あれだけお互い大好き同士だからな〜
結婚してもイチャイチャ夫婦だわ」

莉子は、自分の事のように嬉しかった。


「多分、結婚は秋か来年の春だと思うぞ!」

莉子
「え! 秋?春?」


「うん。海斗もショーが終わって花音の就職前にすると思う。
大事な試験が終わったし。」

莉子
「そこまで考えてプロポーズするんですね〜」


「そりゃあなぁ〜 妻や家族を養っていくんだから男はいろいろと考えてんだよ。」
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