どうすれば良いの?
翌日の朝一番で両親がやって来た。
担当医からいろいろ説明され、右足の骨折以外異常なしと聞いて安心した様子だった。
母
「莉子〜もう! びっくりしたわ〜!」
父
「命に別条なくて良かった〜! ふ〜」
母
「痛い?」
莉子
「心配かけてゴメンね。まさか轢かれるなんて思わなかった。ハハハ。
体は痛み止めでそんなに痛くないよ!」
母
「警察から電話きて、心臓が止まるかと思ったんだからね!」
コンコン!
父
「はい。」
凌
「失礼します。 莉子…どう?」
莉子の両親は、お互い顔を見合わせた。
凌
「あ、お父さんとお母さんですか?
はじめまして、莉子さんとお付き合いしている池内 凌と申します。
昨日も事故現場に居合わせてまして…
申し訳ございません。」
父
「いやぁ、これはお世話になったね。
ありがとう。
ところで、莉子、 莉子の彼氏なの?」
莉子
「うん。そうだよ。 ふふふ。」
凌
「まだ、莉子さんの就職とか決まってないのでもう少しハッキリしてから、ご挨拶に伺う予定だったのですが…
お父さん、お母さん!
僕は結婚を前提に莉子さんとお付き合いしています。
ヨロシクお願いします。」
父
「お母さん、今、いろいろと聞いてもいいと思う?」
母
「え? そうねぇ、結婚前提みたいだしね〜ふふふ。」
父
「じゃあ、池内さん。
自己紹介してもらえるかなぁ」