どうすれば良いの?
莉子
「ねぇ、凌さん。モニカさんってどんな人なの?」


「え? モニカ? あぁ〜、
たしかアメリカ人だったかな? モデル歴は2年くらいだと思う… ウワサだと…
金持ちの娘みたいでワガママが酷いらしい。
プライベートや仕事でも
自分の思い通りにならないと癇癪を起こすらしい。
金目当ての男達を従えてパリで遊んでるって話しも聞いた事あるなぁ。」

莉子
「へぇ〜、自分に相当自信があるのかな?」


「そうかも知れないけど…心の底から好きなヤツと出逢ってないのかもな。
心が満たされないから金目当てのヤツをアゴで使って紛らわせてるように思う。」

莉子
「もし、もしそうなら同情しちゃうなぁ」


「まぁな。俺たちはお互いに信頼し合ってるから、他のヤツの行動と心の状態が見えてくる感じしない?」

莉子
「うん。モニカさんは誠実な男の人を探してるんだと思うなぁ〜。
だから 結婚を考えてるような男性に惹かれるのかもよ?」


「モニカもそのうち、モニカだけを愛してくれる男が現れると信じて欲しいけどなぁ。

略奪して無理矢理カップルになったとしてもそんな相手は、また浮気するしな!」

莉子
「うん…。心の隙間に入るのを虎視眈々と狙ってるような恋愛はダメだと思う…」


「莉子! 俺は心の隙はないからな!莉子の事ばっかり思ってるから! わかってる?」

莉子
「うん。わかってるよ! ふふ。私も同じだもん! わぁ〜!」
凌がまた 莉子をぎゅーっと抱きしめた。


「莉子、本当に心から愛してる。
莉子はいつも俺の心を温めてくれる存在だ。
一生離さないからな。 
今夜もベッドで離さないけど…」ぎゅー チュ!

莉子は、真っ赤になって凌の胸に顔を埋めた。


「莉子、早く帰るぞ! おんぶしてやるからさホラ、乗れよ」

莉子
「え〜、重たいよ…」


「良いから乗れ! 普段から鍛えてるから大丈夫だから! な! ホラ」
凌におんぶしてもらい、松葉杖を持つ莉子。

すれ違う人にジロジロ見られながら凌のアパルトマンへ帰ってきた。
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