どうすれば良いの?
圭子
「お父さん…」


「あぁ、ところで凌。ウチへ先に来たようだが、先に莉子さんの実家へ挨拶するのが筋だと思うが…」


「あぁ、 実は莉子が交通事故にあった時に病院で莉子のご両親には結婚を前提でお付き合いするのは許していただいたんだよ。」


「そうだったのか…」

圭子
「花音ちゃんと同じ学校なら、来年の春に卒業なのかしら? お勤めは決まったの?」


「その事で、話があるんだけど…
今さっき、病院へ行ってきたんだけど…」

圭子
「病院? どこか悪いの?」


「いいや〜、その〜莉子、写真ある?」

莉子がバックからエコー写真を出す


「あのさ、俺たちの赤ちゃんができたんだ。
すぐに入籍する! 
就活は無理だけどなんとか学校は卒業するように考える…」


「凌! たとえ、結婚をするつもりでも順序が違うだろう!」 バチン!!!

お父さんは、凌さんの頬を殴った

圭子
「お父さん!」


「すみません。」


「莉子さん、本当に申し訳ない。
あなたのご両親に何と言えば良いのか…
凌! 莉子さんの実家へのご挨拶は明日向かうのか?」


「あぁ。明日千歳から飛行機で向かう」


「母さん、俺たちも一緒に行って謝罪と、お許しをもらいに行くぞ!」

圭子
「はい。そうしましょう。
婚姻届も区役所からもらってこなきゃ!大河〜」

お母さんは、和室から出て行った。
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