どうすれば良いの?
莉子が目を覚ますと、凌さんが手を握りながらベッドに寄りかかりながら眠っていた。

私が頭を撫でると、気が付いて起きた。


「莉子……寝てた…」

莉子
「お義父さんたちは?」


「夕飯の弁当持って来るから一旦帰った…」

するとドアがノックされ、
卒業式までほとんど授業がなく東京で結婚式の準備をしている花音さんと海斗さんが顔を出した。

花音
「凌から連絡が来て、海斗と飛んで来たよ!
莉子ちゃん、凌。おめでとう!」

海斗
「莉子ちゃん、お疲れ様。先に新生児室で赤ちゃん見てきた。可愛いなぁ〜」


「2人共忙しいのに、ありがとう。男の子だったわ。」

莉子
「花音さん、海斗さん、本当にありがとうございます。
たくさんお世話になりっぱなしでしたがやっと産まれました。」

花音
「お世話なんかしてないよ。
ただ側にいただけだもん。 
赤ちゃんさ〜凌に似てるね!でも目元は莉子ちゃんぽいかな」

海斗
「凌、名前は?」


「明日、莉子のお義父さんたちがきたら確認してもらって決定するんだけど、2人には内緒で教えるわ。

壮太にしようと思ってるんだ。
壮大の壮に太郎の太 で 壮太〈そうた〉内緒だぞ!」

海斗、花音
「わかった!!」

莉子
「花音さん達の結婚式の準備は進んでますか?」

花音
「うん。もうほとんど終わったかな? ね!」

海斗
「うん。 でも莉子ちゃんが来れないのは残念だけど、大変な時期だから体大事にしないとな。」


「ありがとう。その分オレは張り切って参列するからさ! ハハハ!」

花音
「ありがとう! 卒業して就職までは札幌に戻って来るから莉子ちゃんと壮ちゃんに会いに行くね!」

莉子
「ありがとう花音さん。待ってる〜」

海斗
「凌のお兄さんはいつ結婚式なの?」


「確か、4月の終わりで…ゴールデンウィークにハネムーンでハワイに行くらしいぞ!」

莉子
「花音さん達のハネムーンは?」

花音
「南仏〜!! 前に行って気に入ったから!」


「花音はフランス語あんまり出来ないんだから、海斗とピッタリくっついてろよ〜」

花音
「うん! ハネムーンから帰ったら社会人だよ〜
それにしても本当に赤ちゃん可愛いよね〜
凌、パリに帰りたくないでしょう?」



「ああ、帰りたくないけど、仕事はきっちり頑張るよ! ハハハ!」

その後に、お弁当を持ったお義父さんとお義母さんが入ってきた。
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