どうすれば良いの?
退院後は、2、3時間おきに授乳とオムツ替え。

おっぱいは出てる見たいで、飲んだら寝てくれる。

和室に凌さんと壮太と一緒に寝ている。

一日中オイルヒーターを付けて、昼間は灯油ストーブもつける。

お義父さんが、お尻を拭くとき冷たいと可哀想だと言って、電気ポットのお湯を洗面器にいれお尻拭きを温めてから拭くようにした。

オムツ替えの時、手間取っていたら壮太にオシッコをかけられた!

ウンチが緑がかっているのをみた凌さんはビックリして、


「莉子、壮太のウンチが緑だぞ!病院へ行かなきゃ!」

圭子
「凌、新生児はお腹の菌の関係で、緑っぽいのよ」


「そうなのか? 壮太は大丈夫なの?」

莉子
「大丈夫ですよ! ほら、赤ちゃん雑誌にも載ってるよ。」


「ちょっと、貸して! 本当だ〜あー良かった」 

壮太は、まだ視力もあまり見えていないと思うが声がする方をじぃ〜っと見てる事がある。

お腹の中で聞いていた声だからなのか、今も凌さんの方を見ている。


「壮太〜、お父さんはパリへ戻りたくないよ〜」

莉子は、小声で
「凌さん、本当に私と壮太がパリへ行っていいか萌さんにもう一度聞いておいてもらえますか?」

凌も小声で
「うん。わかった。もし、本当に萌さんが良ければほんの半年くらいだけど3人で暮らそうよ。」

莉子
「うん。」

3日後、後ろ髪を引かれながら凌がパリへ戻った。
< 373 / 410 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop