どうすれば良いの?
ピンポンと玄関の呼び鈴が鳴る。

ガチャ! ドアを開けると航平が立っていた。

莉子
「航平さん… ビックリした〜」

航平
「ハハハ! サプライズ大成功!!」

莉子
「上がって、疲れたでしょう?」

航平
「新幹線乗ってから3時間ちょっとで着いた〜やっぱり地元より東京の方が近いな!ハハハ」

莉子
「本当にビックリ。」

航平
「莉子。会いたかった。」

狭い玄関で抱きしめられ、莉子も心が満たされていく…

航平
「ホッとした!」

莉子
「私も…ふふふ。 狭い部屋だけどどうぞ〜」

航平
「可愛い部屋だな〜 」

莉子
「座ってて〜今、お茶淹れるね」

キョロキョロと部屋を見ている航平。

航平
「莉子。この瓶は全部香水なのか?」

莉子
「うん。そうだよー。 大きいのは高いからミニチュアボトルなの。
ハイ。インスタントしか無いけど、コーヒー」

航平
「ありがとう。」

航平に先にお風呂に入ってもらい夕飯が駅弁だった航平の為に冷凍ピザをトースターで焼く準備をした。
お風呂から上がった航平さんにピザとお茶を出し私もお風呂に入った。

莉子
「航平さん、ゴメンね〜食べた?」

航平
「ありがとうな! 美味かった。」

莉子
「私が通う、専門学校のパンフレット見る?」

航平
「うん。見せて。」

莉子がパンフレットを手渡すと航平は真剣にパンフレットを見ていた。

航平
「莉子の学科は3年間で、先輩達の就職先は化粧品メーカーとかいろいろなところに就職してるんだなぁ。調香師の人もいるのか?」

莉子
「うん。何人かの先輩はフランスへ更に留学したらしいけど… 日本の就職は難しいかなぁ…」


航平
「そうなんだぁ。 まあ、莉子、3年間頑張れよ! 俺も転勤で首都圏になったらもっと会えると思うし。」

莉子
「うん。頑張る。」
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