どうすれば良いの?
航平side
航平は改札口で振り返り、莉子に手を振る。
泣き笑い顔の莉子。
このまま仙台へ連れて行きたくなる。
今回俺が受けた試験……
やはり、かなり難しかった。
俺がこの会社に入ったのは、将来コーヒー豆の栽培をしたかったからだ。
コーヒー豆を栽培し、生豆を世界中に送り出す。
自社のコーヒー農園は、数カ国にある。
どれも大規模な農園だ。
現地のスタッフとして、コーヒー豆にたずさわりたいと考えている。
莉子には、まだ話した事はない……
調香師を夢みている学生だ。
まだ話せる事ではないと思っている……
社内の試験に合格しない事には始まらないからだ。
今回は、たぶん不合格だろう。
毎年受けるつもりだ。
最近、莉子には恥ずかしくって内緒だがスペイン語の会話教室にも通ってる。
莉子は、どうするんだろうか。
今の俺は不安だらけだが、莉子が俺についてきてくれる事を願うばかりだ。
もちろん俺の妻として……