篠宮くんとふたりきりで、ヒミツのキス。
「大丈夫か?」
「はぁっ……もう、長いよ!いつまでするつもりなの!?」
「ごめん、つい夢中になって。息継ぎし慣れてないんだな、なんか初々しい」
「悪かったね、経験なくてっ!」
息を整えながら、キッと睨みつける。
「涙目で見られても、余計にそそるだけなんだけど」
「……っ!!」
「はは、冗談だよ。必死に俺のシャツ掴んですげー可愛かった。やっぱ倉科とするのいいよ」
「そ、そーですか………」
やっぱり経験の差なのか、私は顔真っ赤で息切れしてるのに篠宮くんは余裕そうにしてるのがすごく恥ずかしい!
「ほら、満足したならそろそろ退いて!」
「もっとしたくなったから、これからもさせてね」
この甘い雰囲気から早く逃れたくて体を押したら、いつもの王子様スマイルでちゃっかりキスの約束をしようとする。