【完結】最高糖度のキミが好き


「いやいくら何でも多すぎるよ、受け取れないよ。実費より五倍くらい多いし、明日の分合わせたらもっとになっちゃうし、こんな額絶対受け取れないよ」



 日野くんの言葉に愕然としながら、私はこちらに渡される封筒ごと突き返そうとした。しかし彼は封筒を見つめ「あー」と間延びしたような声をあげる。



「税金に引っかかるか。確かにそうなると、五十嵐さんに手間かけさせちゃうね」

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