【完結】最高糖度のキミが好き
「五十嵐さんに似合うと思って買ったから、五十嵐さんが使ってよ。……出来れば沢山使ってくれると嬉しい」
「うん。ありがとう」
日野くんは眩しげに目を細めている。ペンケース、可愛いな。すごく嬉しい。間違っても落としたりしないよう包みにしまっていると、彼の表情がまた深刻なものに変わった。
「どうしたの?」
「……申し訳ないんだけどさ、俺がそれあげたこと、内緒にしててくれないかな」
「あ、それは勿論、そうするよ! 大丈夫、安心して。噂になったら大変だもんね」