【完結】最高糖度のキミが好き

「大丈夫……じゃないよね……? 体調悪いよね、保健室行こう?」



「ああ、違う違う、風邪とかじゃない、本当に、空腹で……」



 日野くんは私に支えられながら、重い足取りで椅子に座る。机に乗せられたお弁当箱の包みを見て表情を緩めるけれど、全然嬉しくない。彼は絶対大丈夫じゃない。空腹だとしてもこんな顔色が悪くなるはずない。

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