【完結】最高糖度のキミが好き

 かぶの煮びたしはとろけるように透け、箸を入れると出汁が広がる。味噌汁をすすると鰹と昆布が香った。



 今日も上手く出来た。良かった!



 満足気に作った料理を見渡してから、ふと視線を上げる。先月まで普段埋まっていた席は、今は空席だ。



「お母さんとお父さんは、今頃朝ご飯かなあ……」


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