【完結】最高糖度のキミが好き


 美耶ちゃんは話を変えるようにして商店街で流れる曲について話を始めた。でも、話の半分も頭の中に入ってこなくて、つい返事がおざなりになってしまう。



「瑞香ちゃん、どうしたの?」



「ううん、何でもないよ」



 ずっと黙ったままの私を見て、美耶ちゃんが不安そうにしていた。私は慌てて首を横に振り、笑みを浮かべる。

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