【完結】最高糖度のキミが好き


「行こう、あっちなら空いてそうだよ」



 芽依菜ちゃんは閑散としたテラス席を指で示す。私は日野くんたちのいる方から背を向けて、彼女の後についていく。



 今日のお弁当は、昨日のマスタード炒めと、かぶの煮びたし、桜海老を入れた卵焼きだ。ご飯は残り少なくていつもよりちょっと少ないし、いつもよりおかずも一品少ないけど、今日は午後から調理実習があるから丁度いい。

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