【完結】最高糖度のキミが好き


 日野くんは、こういうところがずるいと思う。でもきっと、コミュ力の高さ故だ。そう思わないと心臓が痛くて仕方なくなってしまう。



 冷静になろうとコップに手をかけると、彼は何てことのないように言った。



「俺のこと嫌いになったらさ、殺してね」



「え……」



「前にも言ったでしょ? あれ、本気だからね」



 彼の目を見て時間が止まったような感覚に陥った。

< 368 / 586 >

この作品をシェア

pagetop