【完結】最高糖度のキミが好き



 夏風を受けはためいているけど、しっかりと窓枠に固定され飛んでしまう心配は必要なさそうだ。



「なるほど……」



「ちゃんとチェックしたつもりだったんだけどなあ……どうしよう今月末宿泊体験もあるのに」



 彼女はそう言って遠い目をした。一方、黒板の近くに座る真木くんは椅子を大きく後ろに引きながら、猫のように伸びをして眠っている。

< 419 / 586 >

この作品をシェア

pagetop