【完結】最高糖度のキミが好き
「……うん。私あんまり話したことないし、それに他の学年に知り合いもいないから……」
「良かったんじゃない? 万引きとかして自分と無関係の人間のこと合わないって評価する奴なんか、五十嵐さんとは絶対合わないし釣り合わないよ。良かったね。変なのが学校から消えてくれて」
そういう日野くんは、特に佐々木さんに対しての興味が無さそうな話し方をする。
好意どころか嫌悪すら存在していないみたいだ。私は今聞いた話が突然すぎてついていけていないでいると、彼は何か思い出したように「あ」と声を明るくした。
「で、今日の話だけど、和室と洋室二つ空き部屋あるから、好きなほう使っていいんだけど……どっちがいい? 普段五十嵐さんベッド派だけどふとんにしてみる?」
「え、えっと……」