【完結】最高糖度のキミが好き


「調理実習、俺ら違う班だね」



 ぼそっとした声が聞こえ振り返ると、日野くんが私のすぐ隣に立っていた。



 不思議と彼を囲う女の子たちはいない。どうやら備品のボウルを取りに来た帰りらしく、ボウルや木べらを手にどこか恨めし気にこちらを見つめている。


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