【完結】最高糖度のキミが好き
ヨーグルトティラミスは、チーズの代わりにヨーグルトを使ってる。水切りをした加糖のヨーグルトを、泡立てた生クリームと混ぜて、後は普通のティラミスみたいに、コーヒーをたっぷり染み込ませたビスケットの上に盛り付けて冷やして、食べる時にココアパウダーを満遍なくかけた。
ビスケットは市販のもので、穀物多め、カロリー低めのものにしたけど、ここも手作りすればまた栄養とかカロリーの調整は出来るから、まだまだ色々手が加えられる。それに、日野くんのおやつにもなるし。
そう考えて、自然と次も次もと日野くんに食事を作ろうとしていることに気付いた。本当に駄目だ。今日のカレーの時も彼に他の子が作ったご飯食べないでと思ったり、今だってあたかも食事作りが永遠に続くみたいな考え方だった。
本当によくない。俯きそうになっていると、不意に視界にオレンジと黄色が混ざった。
「はい、五十嵐さんあーん」