【完結】最高糖度のキミが好き
サラダを食べていると話しかけられ視線だけを日野くんと合わせる。彼は「今日さあ」とどこか昏い声色で口を開いた。
「何で河内にカレー食べさせたの?」
日野くんの問いかけに、今日の出来事を思い出した。彼は調理実習について言っているのだろう。
私は確かに今日河内くんにカレーを食べてもらった。
ナンは半分食べられたけどどうしても後が食べる気になれなくて、困っていると違う班の河内くんが食べることを申し出てくれたのだ。
そのことを答えようとほうれん草サラダを食べ終え口を開くと、また口の中にナポリタンが放り込まれた。