【完結】最高糖度のキミが好き
「見た! 相手のあの?、なんだっけ。前から三番目くらいにいる子、この間特番に出てた子。すごい羨ましかったしちょっと嫉妬しちゃった」
「分かる。この間インタビュー見たけどさ、夏休み明けすぐの撮影だったらしいよ。全然そういうこと言わないからびっくりしちゃった」
「いーなー仕事で珱介と付き合えるとか。前世どんだけ徳積んだんだろー!」
盛り上がる彼女たちの話に気分が沈んできた。今日は日野くんがお休みだしと気を抜いていたからかもしれない。
テレビとか雑誌でも活躍していて、その場にいなくても話題に上るような人だということは分かっていたはずなのに。彼が頭の中にちらついて離れない。