【完結】最高糖度のキミが好き
日野くんの告白
「当然でしょ。だから俺は、今から五十嵐さんを――」
「わ、私も日野くんのこと、す、好きだよ。……れ、恋愛的な、意味合いで……」
戸惑いつつも彼に目を合わせる。すると彼は目を見開いて、そのまま私の肩を掴む力を一気に強めた。振動でなのか、また彼の目からぼたぼたと涙が落ちてきて、私の頬を濡らしていく。
「嘘、吐いたら刺すから俺の目ずっと見て、今からする俺の質問に答えて」
「えっ」
「答えて」
目を、ずっと開いていたら日野くんの涙が入ってしまいそうだ。嫌じゃないけど……とりあえず何度も頷くと、彼は目を細めた。
「五十嵐さん、本当に俺のこと好き?」
「う、うん」
「……本当に?」
「ほ、本当です」
「じゃあ好きな人いるみたいな反応したのは何で?」
「えっ、あれは日野くんが、好き好き言われるの気持ち悪いって言うから、私が好きな人いるって、別な人好きって思っててもらえれば、私が日野くん好きなのばれないかなって思って……」