【完結】最高糖度のキミが好き



「じゃあ、今日は普通に一緒に寝よ。俺やっぱり少しずつ段階踏んでいきたいから。キスは撮影があって、初めては絶対五十嵐さんとが良かったから無理矢理だったけどさ、ちゃんと順番とか、大事にしていきたいと思ってるから」



「え、キス? さ、撮影?」



「うん。五十嵐さん八月のこと、事故だって思ってるだろうけど、あれわざとだよ。五十嵐さんとキスしたくてした。腕引っ張ったのもわざと。全部」



「えっ、えっ、ま、待って」



「でもいいよね。五十嵐さん俺のこと好きなんだもん。ちょっと順番入れ替わっちゃったけど、これからたくさんしていけば順番なんて関係ないよね」



 また頭が混乱してきた。あれは大変な事故を起こしてしまったと思っていたけど、あれが、わざと――? じゃあ彼は――、



「愛してる、五十嵐さん。ずっと一緒にいてね」
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