【完結】最高糖度のキミが好き


 私は美味しいものを作って食べたいだけだから、調理師になりたいわけでもなくて、担任の先生に勧められるがまま、流されるまま、天高を受験することになった。いわば流された結果だ。



 でもこの高校に受かってよかったと私は心の底から思っている。何故なら受験が終わってくれたからだ。本当にどこでもよかったけど、受かってよかった。そう思うほど、本当に、心の底から、私は受験がきつかった。



 天高の偏差値は新設校とあって本当に平均値を出されていた。死ぬ気で受験勉強をしなければいけないという状況……でもなかったけど、気を抜けば落ちてしまう。偏差値を落としてゆとりある学校を受験すれば、私の性格上、気を抜いて料理を作って食べてしまう。結局どこの高校を受験するとしても私は受験勉強を頑張る必要があった。

< 8 / 586 >

この作品をシェア

pagetop