あなたに巡り会えてよかった…
彼の告白に驚いた。
私は自分のことでいっぱいいっぱいで彼の様子はあまり覚えていない。
ただ、ビーチで優しく背中をさすってくれたことやトントンしてくれたことが思い出される。
飛行機の中でもお互い当たり障りのない会話をし、時には昼寝までしたりしていた。確かに心地よかった。特に気をつかうことなく寝たり、起きたらまた話したり、としていた。
彼が私に連絡先を渡そうとしていたなんてちっとも気が付かなかった。
恥ずかしいことに、本当に自分のことでいっぱいだったんだと思う。
彼の気遣いで心地よく過ごさせてもらっていたのかもしれない。
改めてお礼を言うと彼からは
「君と話して考えさせられたんだ。俺は自由に飛び回って好きなことをしている。家族に連絡なんてずっととってなかった。でもいつも同じとは限らない。日常は永遠じゃないんだなって思った。だから久しぶりに連絡してみたんだ。親はすごく喜んでいたよ。まさか俺から連絡が来るなんて思わなかった、と。」
「よかった。今日ある日常が明日も続くとは限らないですから。」
「そうだな。君のあの泣いてる姿を見て、俺は今までのことを悔いたよ。これからは毎日を後悔しないように過ごそうって。」
「私はあの時慰めてもらって泣いたおかげで救われましたよ。だからお互い様ですね。」
「それだけじゃないよ。帰りの飛行機で君の話を聞いて、なんて君はすごい人なんだろうって思った。俺は自分の今までのことを考えさせられたよ。」
「そっか。」
「だから君をもっと知りたいって思った。けど…知っての通りヘタレでさ。君の寝てる間に書いたメモもポケットの中のままだよ。」
フフフ…
そんなこと思ってくれてたんだ。
「君はあのあと誰かと付き合った?」
「いいえ。」
「俺も婚期を逃したままなんだ。」
と笑いながら言う。
「俺と付き合ってもらえないかな?俺と一緒に旅に行こうよ、君の両親みたいに…。行ってみたいところや面白そうなところに行ってみよう。1人だって楽しいのはお互い知ってる。でもさ、2人ならもっと楽しいかもしれない。2人でしか出来ないことがあるはずだよ。」
私は驚いて何も言えなかった。
そんな彼は私の手を取り見つめてくる。
「君の苦しみはあの時よくわかった。俺が半分背負うよ。俺が背負ったら軽くなる。だからその分俺と楽しいことを君の中に入れさせてよ。」
「うん…」
「俺さ、まだまだ駆け出しだから生活が不安定かもしれない。けど一緒に歩きたい。ダメかな?」
「ビンボーには慣れてる…」
泣きながら笑う私に彼は、
「なら大丈夫。俺たちなら楽しくやっていける。世界中いろんなところを見てこよう。気になるところを調べてこよう。未央と一緒に世界が見たい。未央の見る世界を知りたい。」
「うん。私も樹の世界を見せて欲しい。」
樹は私のことを抱きしめた。
私も樹の背中に手を回した。
樹は背中をトントンしてくれる…そう、この安心感。涙が溢れてきてあの時のように樹のシャツを濡らす。
樹に顔を上げさせられ涙を拭われる。
「未央をもう泣かさないよ。泣くなら俺のシャツだけだからな。」
そういうと樹の唇が私の唇に重なった…。
とても優しく私の唇に触れてくる。
樹の唇は私の目元へ、額へ、耳元へと移動する。
唇は戻ってきた樹は私の唇を優しく開けさせる。
樹の舌は私の口の中を動き回り私の舌と絡み合う。
こんなの初めて…
樹のシャツを握りしめた。
ハッとした…
樹!ここ外!!!
しかも昼間っから…
真っ赤になる私に樹は笑いかける。
「みんな人のことなんて見てないよ。」
そういい抱きしめる。
樹に抱きしめられると私はドキドキして苦しくなるのに離れたくないって思う。
「未央!大好きだ。」
「私も。」
私は自分のことでいっぱいいっぱいで彼の様子はあまり覚えていない。
ただ、ビーチで優しく背中をさすってくれたことやトントンしてくれたことが思い出される。
飛行機の中でもお互い当たり障りのない会話をし、時には昼寝までしたりしていた。確かに心地よかった。特に気をつかうことなく寝たり、起きたらまた話したり、としていた。
彼が私に連絡先を渡そうとしていたなんてちっとも気が付かなかった。
恥ずかしいことに、本当に自分のことでいっぱいだったんだと思う。
彼の気遣いで心地よく過ごさせてもらっていたのかもしれない。
改めてお礼を言うと彼からは
「君と話して考えさせられたんだ。俺は自由に飛び回って好きなことをしている。家族に連絡なんてずっととってなかった。でもいつも同じとは限らない。日常は永遠じゃないんだなって思った。だから久しぶりに連絡してみたんだ。親はすごく喜んでいたよ。まさか俺から連絡が来るなんて思わなかった、と。」
「よかった。今日ある日常が明日も続くとは限らないですから。」
「そうだな。君のあの泣いてる姿を見て、俺は今までのことを悔いたよ。これからは毎日を後悔しないように過ごそうって。」
「私はあの時慰めてもらって泣いたおかげで救われましたよ。だからお互い様ですね。」
「それだけじゃないよ。帰りの飛行機で君の話を聞いて、なんて君はすごい人なんだろうって思った。俺は自分の今までのことを考えさせられたよ。」
「そっか。」
「だから君をもっと知りたいって思った。けど…知っての通りヘタレでさ。君の寝てる間に書いたメモもポケットの中のままだよ。」
フフフ…
そんなこと思ってくれてたんだ。
「君はあのあと誰かと付き合った?」
「いいえ。」
「俺も婚期を逃したままなんだ。」
と笑いながら言う。
「俺と付き合ってもらえないかな?俺と一緒に旅に行こうよ、君の両親みたいに…。行ってみたいところや面白そうなところに行ってみよう。1人だって楽しいのはお互い知ってる。でもさ、2人ならもっと楽しいかもしれない。2人でしか出来ないことがあるはずだよ。」
私は驚いて何も言えなかった。
そんな彼は私の手を取り見つめてくる。
「君の苦しみはあの時よくわかった。俺が半分背負うよ。俺が背負ったら軽くなる。だからその分俺と楽しいことを君の中に入れさせてよ。」
「うん…」
「俺さ、まだまだ駆け出しだから生活が不安定かもしれない。けど一緒に歩きたい。ダメかな?」
「ビンボーには慣れてる…」
泣きながら笑う私に彼は、
「なら大丈夫。俺たちなら楽しくやっていける。世界中いろんなところを見てこよう。気になるところを調べてこよう。未央と一緒に世界が見たい。未央の見る世界を知りたい。」
「うん。私も樹の世界を見せて欲しい。」
樹は私のことを抱きしめた。
私も樹の背中に手を回した。
樹は背中をトントンしてくれる…そう、この安心感。涙が溢れてきてあの時のように樹のシャツを濡らす。
樹に顔を上げさせられ涙を拭われる。
「未央をもう泣かさないよ。泣くなら俺のシャツだけだからな。」
そういうと樹の唇が私の唇に重なった…。
とても優しく私の唇に触れてくる。
樹の唇は私の目元へ、額へ、耳元へと移動する。
唇は戻ってきた樹は私の唇を優しく開けさせる。
樹の舌は私の口の中を動き回り私の舌と絡み合う。
こんなの初めて…
樹のシャツを握りしめた。
ハッとした…
樹!ここ外!!!
しかも昼間っから…
真っ赤になる私に樹は笑いかける。
「みんな人のことなんて見てないよ。」
そういい抱きしめる。
樹に抱きしめられると私はドキドキして苦しくなるのに離れたくないって思う。
「未央!大好きだ。」
「私も。」