イケメンなアイドル幼なじみと、甘々な同居生活365日。
秘密のお誘いと、なやちゃんと。
よし、やっぱりりーくんも誘おう!
っていうか、前半の時に、雨降っちゃったとしても、パラパラぐらいだったらりーくんと回れるかなぁ?
うーん。まぁ、誘ってみるかぁ。
【りーくん、今度花火大会の前半一緒に行かない?】
諦めたことをもう一度してしまう、私、バカだななんて思いながらも、大事な幼なじみのりーくんと花火大会に行きたいという気持ちが勝ってしまった。
【いいの!?】
【うん!!ななちゃんとは後半回るから】
【わかった!楽しみにしてるね】
【うん!】
そんな感じで連絡をして、りーくんを誘った。
「今日は転校生がきてまーす」
先生の声に、ピクリと体が反応をする。
て、転校生……?
ガラガラ。
「二葉夏弥……」
横向いてそう言った夏弥さんに対して、みんな無口だ。
女の子も、珍しく騒いでいない。
「えー二葉くんは有栖さんの隣の席になります、有栖さん、手をあげてください」
「えっ、あ、は、はい!!」
ガタッと立ち上がってしまったが、その次の瞬間足の力が抜けてポスッと、また椅子に座った。
「ねぇ、夏弥様キャラそっくりっ……!!」
「嘘でしょっ……!もうやばい……!尊死しちゃうっ……!!」
ざわめき出した周り。
ああそういうことか。
確か夏弥さんと広さんは塩系のキャラだったから……。
じょ、女子たち、すごいなぁ……そろって……。
「夏弥さん、よろしくお願いしま——」
「同級生なんだからタメ口にしろよったく変わんねぇな」
「え?あ、う、うん」
「あと、お前無防備すぎんだよ、もっと気をつけろ」
「あ、は、はいっ……」
にしても、なんでこんな時期に転校……まぁいいや。にしても、クラスに誉さんと夏弥さんがいるなんて……。
「なにボーッとしてんだよ、こっち見んな」
「ご、ごめんなさ——なやちゃん……」
「っ、あ?」
「な、や……ちゃん?」
「な、なに言ってんだよ」
「なやちゃんだ……」
*
『ほーら胡桃のバーカ!!』
『ひ、ひどいよなやちゃん!!』
『なやちゃんって呼ぶな!!』
『こら!!このクソガキが僕のくるちゃんをいじめるな!!』
*
うーん。そういえば、こんなこともあったなぁ。
小学生の頃、よく私に意地悪してはななちゃんに反撃されてた男の子。夏弥くんと言って、呼び方がななちゃんと被るからなやちゃんと呼んでいた。
雰囲気も、背も全然ちがくてビックリしたけれど、ちょっと大人っぽくなっただけでなやちゃんだ。
なんて冷静に思ってる私なんですけども……。
「なやちゃんでしょ?」
「っ、あーそーだよ」
「認めたなっ……!このっ……!カッコよくなっちゃって……!!」
「っ……」
気まずすぎる……。
まさか、あのなやちゃんが、超人気アイドルグループの夏弥だったなんて……。
じゃあななちゃん、知ってたのかな?
んーでもななちゃんのことだから忘れてそう。
「……ガキの頃は、ごめんな」
「へっ?」
「許せ」
「ぷぷっ、変わってないけど、ゆるちてあげるぅ〜」
そう言ってにゃっと微笑むと、顔をちょっの赤くしたなやちゃん。
「はぁ、お前ってヤツは相変わらず……」
「ふふふっ、いいでしょ、変わらなかったって」
「ああ、好都合だ。お前を奪うには、な」
ああしか聞こえなかった私は、そのあとの言葉をまだ知らない。
っていうか、前半の時に、雨降っちゃったとしても、パラパラぐらいだったらりーくんと回れるかなぁ?
うーん。まぁ、誘ってみるかぁ。
【りーくん、今度花火大会の前半一緒に行かない?】
諦めたことをもう一度してしまう、私、バカだななんて思いながらも、大事な幼なじみのりーくんと花火大会に行きたいという気持ちが勝ってしまった。
【いいの!?】
【うん!!ななちゃんとは後半回るから】
【わかった!楽しみにしてるね】
【うん!】
そんな感じで連絡をして、りーくんを誘った。
「今日は転校生がきてまーす」
先生の声に、ピクリと体が反応をする。
て、転校生……?
ガラガラ。
「二葉夏弥……」
横向いてそう言った夏弥さんに対して、みんな無口だ。
女の子も、珍しく騒いでいない。
「えー二葉くんは有栖さんの隣の席になります、有栖さん、手をあげてください」
「えっ、あ、は、はい!!」
ガタッと立ち上がってしまったが、その次の瞬間足の力が抜けてポスッと、また椅子に座った。
「ねぇ、夏弥様キャラそっくりっ……!!」
「嘘でしょっ……!もうやばい……!尊死しちゃうっ……!!」
ざわめき出した周り。
ああそういうことか。
確か夏弥さんと広さんは塩系のキャラだったから……。
じょ、女子たち、すごいなぁ……そろって……。
「夏弥さん、よろしくお願いしま——」
「同級生なんだからタメ口にしろよったく変わんねぇな」
「え?あ、う、うん」
「あと、お前無防備すぎんだよ、もっと気をつけろ」
「あ、は、はいっ……」
にしても、なんでこんな時期に転校……まぁいいや。にしても、クラスに誉さんと夏弥さんがいるなんて……。
「なにボーッとしてんだよ、こっち見んな」
「ご、ごめんなさ——なやちゃん……」
「っ、あ?」
「な、や……ちゃん?」
「な、なに言ってんだよ」
「なやちゃんだ……」
*
『ほーら胡桃のバーカ!!』
『ひ、ひどいよなやちゃん!!』
『なやちゃんって呼ぶな!!』
『こら!!このクソガキが僕のくるちゃんをいじめるな!!』
*
うーん。そういえば、こんなこともあったなぁ。
小学生の頃、よく私に意地悪してはななちゃんに反撃されてた男の子。夏弥くんと言って、呼び方がななちゃんと被るからなやちゃんと呼んでいた。
雰囲気も、背も全然ちがくてビックリしたけれど、ちょっと大人っぽくなっただけでなやちゃんだ。
なんて冷静に思ってる私なんですけども……。
「なやちゃんでしょ?」
「っ、あーそーだよ」
「認めたなっ……!このっ……!カッコよくなっちゃって……!!」
「っ……」
気まずすぎる……。
まさか、あのなやちゃんが、超人気アイドルグループの夏弥だったなんて……。
じゃあななちゃん、知ってたのかな?
んーでもななちゃんのことだから忘れてそう。
「……ガキの頃は、ごめんな」
「へっ?」
「許せ」
「ぷぷっ、変わってないけど、ゆるちてあげるぅ〜」
そう言ってにゃっと微笑むと、顔をちょっの赤くしたなやちゃん。
「はぁ、お前ってヤツは相変わらず……」
「ふふふっ、いいでしょ、変わらなかったって」
「ああ、好都合だ。お前を奪うには、な」
ああしか聞こえなかった私は、そのあとの言葉をまだ知らない。