イケメンなアイドル幼なじみと、甘々な同居生活365日。
 スマホをギュッと握って、にこにことしているその時だった。

プルルルル

 ななちゃんの携帯が鳴り出した。

 電話に出たななちゃんは、一瞬で真顔になった。

「……ごめんねくるちゃん、ちょっと遅くなっちゃうかも。時間になったら先行っててもらってもいい?」

「っ、う、うん、いいよ」

 ちょっと残念だけど、来てくれるっぽいし、先行って待ってよう。

 それに、花火が上がる時間はまだ……だし。

 それまでに、終わると思うし……。

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