イケメンなアイドル幼なじみと、甘々な同居生活365日。
「な、な……ちゃん……」

 た、多分モデルのお仕事の衣装のままきてくれた……?んだよね……。

「っ、はぁ、はぁ……ごめんなさい、お姫様……」

「ううっ……」

 謝る時ですらズルいしっ……。

「ごめんね、くるちゃん。遅くなっちゃって」

「いい、よ……また、カキ氷、食べよう……?いちご味の……」

 いちご味、昔食べたカキ氷とおんなじ味……。

「っ!う、うん……ごめん、本当に……」

 そんな可哀想な顔しないで……。

「だから、いいってば」

 そう言ってななちゃんの首に腕を回して抱きしめる。

「シンデレラ、捕まえにきたよ王子様が」

「ぷぷ、捕まっちゃった……でいいのかな……?」

「うん、俺、捕まえちゃった」

 そのあと、私たちは昔のようにカキ氷を食べて、また似ていてちがう、一つの思い出を作った。

 花火が、私たちに魔法をまたかけた。

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