イケメンなアイドル幼なじみと、甘々な同居生活365日。
 
「……俺と広は帰りたいから帰る。」

「いや、お前ら今日新曲作るために集まったんだろ?」

 ええっ……ななちゃん今日りーくんくる予定だったのに?なんて心の中で問いかけながらも、服を着替えようと別室にさりげなく移動した。

「服服っ……!?もぉなんでないのぉ……!?」

 ななちゃんめっ……。

ガチャ

「服探してるの?」

「もーななちゃ——え!?誉さん……!?」

「ふふっ、おもんないからこっちきちゃった〜ほら、僕天然だから〜それで誤魔化してね〜」

「て、天然の人って自分で天然って言わなくないで——」

「ふふっ、いいんだって」

「あは、はっ……」

「ねぇねぇ、それよりさぁ」

 その言葉と共に、後ろにあったベッドに押し倒される。

「ふぅ〜ん。ここにクローゼットがあるってことは、きっと七瀬の前で着替えたりしてんだね〜」

「い、言い方悪いですよっ……!そ、それに、幼なじみだから……!ななちゃんはいつも着替えさせてくれて……」

「幼なじみだからって、男の前で着替えるとか無防備すぎ。だから、こうやって押し倒されちゃうんだよ?」

 そ、そんなっ……。

 っていうか、そこまで無防備だったかな……?

「き、気持ち悪いんですかっ……?私が……」

「はぁ……やばい、その口塞ぎたい」

「なっ!?た、助けてな——」

「だめだって。いいところなんだから」

 私の口を綺麗な手で塞いで、両手首を大きな片手で握っていて、抵抗が全くできない。

 そして、どんどん身が寄ってきて、お腹辺りまでおいかぶさってきて、そこにあるのは恐怖ただ一つだけだった。

「んっ……!」

「喋っても無駄だよ」

「なぁ……ちゃ……もごっ……!」

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