イケメンなアイドル幼なじみと、甘々な同居生活365日。
「ちがう、ななちゃんが悲しいって味がする!」

「あら、本当?昔から胡桃は味覚がいいものね〜」

 これは、10年以上の付き合いがあってわかるもの……か?

「なんでそう思うの?」

「わかんないや。でも、ななちゃんがなにか心配してるって味がするの」

「そっか」

 ……(アイドル)グループ、のことだろうな。

 きっと、誉にくるが襲われかけたから、心配になっているのだろう。

「そっか、でも大丈夫だよ」

「本当?ならいいけど」

 ……くるは、なんでもお見通しだなぁ。

 そんなことを思いながら、今日という日は過ぎていった。



「……んっ…………まだ寝てる。」

 俺の起床時間は午前4時半。

 朝起きて、お義父さんたちを起こさないようにして支度を始める。

 顔を洗い、歯磨きをして朝ごはんを作る。

 色々としていれば、まもなく5時半になろうとしていた。

 そして、朝ごはんを机に置き、ラップを張る。

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