イケメンなアイドル幼なじみと、甘々な同居生活365日。
「よし、じゃあ執事、——お願い」

「承知いたしました」

するとななちゃんは執事にお金を渡して、なにかを言っていた。

「じゃあ、ここで見たことは写真とか撮らないでね。誰にもバラさないこと。約束できるいい子ちゃんは?」

「はーい!」

ファンの人たちのそんな声が聞こえてきて、私たちは帰ることに。



「結局猫耳と犬耳しか買えなかったね……」

まったく、なにをしに行ったんだかっ。

「そんなことないよ。」

「へっ?なにか買ってたの?」

「執事にお願いした」

ゴソゴソと紙袋の中を漁るななちゃんは、次第に取りたかったものを見つけたのか、紙袋から勢いよく取り出す。

「へっ!?」

フリルのたくさんついていて、まさにロリータなワンピースが。

「これ、くるちゃんに着せて遊ぼうと思って。他にもけっこー買ってもらったから」

「ど、どこにお金かけてんの!?」

「くるちゃん。」

「はぁ……」

まったく……。

「あと、服も買った」

「いや、服でしょ全部……」

もぉ、ツッコミも疲れるっ……。

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