イケメンなアイドル幼なじみと、甘々な同居生活365日。
そして、有栖という苗字からわかるのは、この子もきっととんでもない金持ちの令嬢なんだろうと。
6歳という歳で財閥、金持ちのパーティーに出されて、きっと大変なんだろうけど。高飛車で楽しんでんだろう。どうせ。
「こんな息苦しいところ、嫌だよねぇ、ママだってパパだって、私にたっぷり愛情注いでくれているけど、できるなら普通の家でママとパパと暮らしたかった」
「……」
僕と、おんなじ……。
その少女、胡桃ちゃんはとっても悲しそうに切なく笑みを浮かべていて、感情すらあまりなかった僕の中にいま共感という気持ちと、おんなじ気持ちの子がいて、嬉しいと思う気持ち、感情が芽生えた。
「ぼ、くも……」
「?」
「僕も、胡桃ちゃんとおんなじ……」
「!本当!?じゃあ、お友達なろう?」
「なる!」
ギュッと抱きつかれた。
抱きつかれて、胸がぎゅーってなって、また知らない気持ちになった。
「じゃあ、私、ななちゃんって呼ぶ!」
「じゃあ僕はくるちゃんって呼ぶね」
「うん!今度遊ぼ?」
「うん!」
「胡桃〜!」
「七瀬〜!!」
「あ、じゃあね、王子様」
「ば、ばいばい」
王子様って言われた……。
6歳という歳で財閥、金持ちのパーティーに出されて、きっと大変なんだろうけど。高飛車で楽しんでんだろう。どうせ。
「こんな息苦しいところ、嫌だよねぇ、ママだってパパだって、私にたっぷり愛情注いでくれているけど、できるなら普通の家でママとパパと暮らしたかった」
「……」
僕と、おんなじ……。
その少女、胡桃ちゃんはとっても悲しそうに切なく笑みを浮かべていて、感情すらあまりなかった僕の中にいま共感という気持ちと、おんなじ気持ちの子がいて、嬉しいと思う気持ち、感情が芽生えた。
「ぼ、くも……」
「?」
「僕も、胡桃ちゃんとおんなじ……」
「!本当!?じゃあ、お友達なろう?」
「なる!」
ギュッと抱きつかれた。
抱きつかれて、胸がぎゅーってなって、また知らない気持ちになった。
「じゃあ、私、ななちゃんって呼ぶ!」
「じゃあ僕はくるちゃんって呼ぶね」
「うん!今度遊ぼ?」
「うん!」
「胡桃〜!」
「七瀬〜!!」
「あ、じゃあね、王子様」
「ば、ばいばい」
王子様って言われた……。