キミだけは推さない、!( º言º)
嘘は、ついていない。
ナナセと一緒のときは地下の駐車場から出るし車の窓ガラスは外から見えないようになってるから、撮られてないよね?
「ふーん。お世話にねえ」
「……もう、いいですか」
「僕のことは。ヨルって呼んで」
いきなりフレンドリーだな。
なんなの。
「あの七瀬くんが家族ぐるみで守ってる女の子。キョーミあるんだ」
どこまで知ってるの?
本当は全部見ぬいてて、誤魔化してるわたしを見て面白がってる?
「気持ちいいでしょ」
「……は?」
「世の中の女の子たちが夢中になってる人気者が。自分のそばにいて。自分にしか見せない顔を見せてくれる、なんてさ」