キミだけは推さない、!( º言º)


そうだよね。


部屋にあった少女漫画は、仕事のためじゃなきゃ買うことなんてなかったと思う。


付箋がいくつもついていた。


これまでの仕事だって、一生懸命こなしてきたに違いない。


そんなナナセの邪魔は、したくない。


「僕についてきたってことは。彼と自分がまったく無関係じゃないと思ってるわけだ」

「あなたが脅すようなこと言うからでしょ」

「君はどうして芸能人に興味ないの?」

「……え?」

「まぶしいでしょ。彼らは」


スクリーンの中のナナセは、輝いている。


夢を持つナナセは素敵だ。


< 115 / 248 >

この作品をシェア

pagetop