キミだけは推さない、!( º言º)


「……わたし。出ていかなくて大丈夫?」

「お前は黙ってうちでエセセレブ気取ってりゃいいんだよ」

「はあ?」

「家に帰ったとき。からかう相手いねーと、つまんねえしな」

「なにそれ」


わたしでストレス発散する気だな?


「まあ……わたしとは、仕事の付き合いじゃないし。女の子扱いしなくていいし。ラクなのかもしんないけど」

「クリスマスの約束。覚えてるだろうな」

「うん」


忘れたらキレられそうだし。


「そうかよ」

「飾り付けとかママさんほどセンスなくても怒んないでよ?」

「……どうでもいい」


ふと、ミラー越しにマネージャーさんと目が合う。


さっき一瞬だけ笑ったように見えたのは、気のせいかな。


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