キミだけは推さない、!( º言º)
「……夜」
『やっぱり厳しい?』
パパなら絶対止めるだろう。
でも、ママさんならどうかな。
『他に誘える子、もういなくて』
「わたしが無理ならどうするの?」
『一人で行くかな』
亜依ひとりじゃ危なくないか。
『アキラの家が厳しいのは知ってるから。ダメ元でかけてみただけなんだ。ごめんね』
「行く」
『……え?』
「場所と時間。メッセしといて」
電話を切ると、メッセを見てライブ会場へのアクセスを調べる。
降りたことのない駅だけど、会場まで徒歩ですぐのようだ。
まあ、なんとかなるだろう。