キミだけは推さない、!( º言º)


数日後の朝。


「わっ!」


起きたら――ナナセが布団の中にいた。


「……ん……」


生きてる。

妄想でなく、ホンモノのナナセだ。


「いつの間に……」


まあ、いい。

今はのんびりしている場合じゃない。


「アキラ」

「っ!?」

「俺置いて。どこ行くんだ」


布団から出ようとして、つかまえられてしまった。


「学校に決まってるでしょ」

「久しぶりに会えたのにか」

「遅刻するわけにいかない」

「……俺がどんなけアキラ不足かわかってねえだろ」


< 193 / 248 >

この作品をシェア

pagetop