キミだけは推さない、!( º言º)


「そんじゃ。どこ行く」

「え?」

「放課後デート」

「するの?」

「アキラと仲直りしねーと。俺。元気でねえし」

「……バカ」


繋いだナナセの手は、大きくあたたかい。


「ずっと待ってたの?」

「いつお前が通るかわかんねーからな。車の中から見張ってた」

「……ストーカー」

「お前が連絡しても出ねえからだろ」

「口ききたくなかったのにな」

「あ?」


ナナセの顔見ちゃうと、すべてを許してしまう自分がいる。


「やっぱりわたし。ナナセが好きなんだなって」


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