キミだけは推さない、!( º言º)


――――1年後



「聞いて、アキラ」

「どうしたの亜依」

「舞台挨拶つき試写会のチケットが当たったのー! 運使い果たした!」

「へえ。今度は誰の」

「それは、もちろん――」



相変わらず、与えられた課題を

コツコツこなし


やっぱりパパの言いつけは

きちんと守って過ごしているけれど


【舞台挨拶来いよ】

【えー……】

【チケット用意してやるから】

【いらない】

【どうせ暇なんだろ】

【亜依がくれたから】

【来んのかよ!】



「……シッポ振ってそう」



――――ナイショの恋を、している。



End.*
< 237 / 248 >

この作品をシェア

pagetop