キミだけは推さない、!( º言º)


リビングの照明が消え、薄暗くなる。


やがてママさんの足音が小さくなると、ナナセがため息をついた。


「行ったな」

「……なぜに隠れる必要が」

「話なげえんだよ」

「聞いてあげればいいじゃん」

「そのうちな」

「手どけてよ」

「あ?」


半裸の男に抱き寄せられてるこっちの身にもなってくれ。


「はは。固まってやがる」


芸能人じゃなきゃビンタしてやるのに。


「おもしれえ」

「いい加減に――」

「先にシャワーしてこいよ」

「え?」

「で。俺の部屋で待ってろ」


――――!?


「なん……で」

「俺の命令がきけねーのか」

「…………」

「この家の収入源。半分は俺ってこと忘れんなよ」


今日がわたしの命日ですか。

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