キミだけは推さない、!( º言º)


「なにしてんだよ」

「見ればわかるでしょ」


ナナセの部屋に呼びつけられたわたしは、絶賛課題に奮闘中。


「ありえねーだろ」

「1日に出す量じゃないよね、ほんと」

「んなこと知るか。俺の部屋にそんなもん持ち込んでんじゃねえ」


濡れた髪を拭っているナナセは上下グレーのスウェットを着ていて、そうしているとフツウの高校生に見えなくもない。


いや、脚が無駄に長いわ。

顔ちっさ。


「ナナセって学校行ってないの?」

「一応在学はしてる」

「通信制ってやつ?」

「いや。クラスメイトの全員が、なにかしら芸能活動してるようなとこ」

「ふーん」


そんな学校が、あるんだな。

だったら仕事で授業休むのも難しくないのかな。

こんなに課題に追われることもないと。

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