生まれ変わったら愛されたい〜元引きこもりニートの理想の異世界転生〜
ハルルの友人達といえば。

まずは、メリル・モーガン、17歳。ミシェルと同じ年、最年長の彼女は金髪、榛色の瞳の大人びた少女だ。料理と裁縫が得意なメリルは、将来、旅館を開くという夢を持っている島のお姉さん的な存在。

2人目は、マイケル・イングランド、15歳、空色の髪に緑色の瞳を持つ年齢より幼く見えるショタ枠の彼は、見かけによらず大工仕事が好きで、将来はメリルの旅館の建築を手掛けたいと思っている。

続いて3人目。ショーン・ウェイン、10歳。オレンジ色の髪に黄色の瞳。特技は運動全般で、剣術や弓などが得意。アオハル学園(ハルルが内心そう呼んでいるだけ)の昼食の材料となる野獣の肉は、ショーンが狩りで仕留めてきたものが並ぶことも多い。

4人目、5人目は8歳の双子兄妹。サイファ・リスナー兄とエミリア・リスナー妹だ。

なんと、この世界にも魔法はあった!リスナー兄妹の得意技は癒やしの魔法。簡単な怪我や病気を治癒する力があり、子供達だけではなく島人にも重宝がられている。

このような個性的なメンツではあるが、最も稀有なのはハルルの身内に他ならない。

ハルルの愛しの妹、カノン・スチュアート14歳。彼女はサラサラストレートの銀髪に蒼碧の瞳を持つ儚げな美少女…しかしそうした見かけとは裏腹にとてもお転婆で気性が荒い。

好きなことは馬術と、ゲームや試合で戦略を練ること。こと遊びにおいての徹底した策士ぶりは、“腹黒策士”の通り名を与えられるほどだ。

そして最後に、ハルルの永遠の王子様、ミシェル・スチュアート17歳。カノンと同じ銀髪と蒼碧の瞳を持つ。

左右対称の完璧な顔面パーツには乱れが見当たらない。しかもスタイルも良くて細マッチョとか、もはやハルルのイチ推しでしかない。

妹思いで優しくて勤勉な兄は全てにおいてオールマイティ。1度見聞きしたことは2度と忘れず全て我が物としてしまう恐ろしいほどのIQの持ち主だ。

波瑠のいた世界ならばMENSAに入ることも出来たに違いない。

本来ならばこんな小さな島に引きこもっているのは人物ではないのに…とハルルは常々思っているが、イケメンが身近にいることはオタクにとっては食べ物よりも有り難い。

なので、兄には是非ともこのまま島に残っていつまでもハルルの目の保養でいてほしいと思っている。


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