生まれ変わったら愛されたい〜元引きこもりニートの理想の異世界転生〜
「ハルル!」
「わっ!ミシェル?相変わらず、突然の登場だね、期待通りの登場ありがとう・・・」
窓の外を眺めていたはずのハルルの左横に、突然ミシェルが現れた。
かと言って、窓から外を覗いていたハルルにミシェルが気付いていたわけではないらしい。
ここには認識阻害魔法らしきものがかけられていたと思うが、ミシェルが解いたのだろうか?
先程見かけたハウルが一緒に来ていないところを見ると、もしかして彼を犠牲にして一人だけ抜け駆けした?
”ありえる”
眉間にシワを寄せるハルルを無視して、ミシェルがギュッと彼女を抱きしめてきた。
「ハルルが僕をおいて島を出ることがあるなんて。そんな初めての機会を奪った奴が許せない。もしかして、もしかしなくても誘拐犯はルグラン?だとしたら生かしてはおけないな」
ミシェルはペタペタとハルルの腕や肩を触り、顔を覗き込んでは異常を確認しようとする。
「ルグランと顔見知りなの?・・・大丈夫。からかわれることはあっても暴力はふるわれなかったわ」
ミシェルは、フフフと笑うハルルを真剣な顔で見つめた。
「同意もなしにこんな所に連れ去ったんだ。立派な犯罪だよ。それとあいつのことを名前で呼ばないで」
”男性の名前呼び全否定”再び。
ハルルはミシェルのスーパーシスコンぶりに呆れ、何か言い返そうと思っていたのだが、
「ほぅ、それではあなたも同罪ですね?ミシェル・スチュアート」
というルグラン登場で言葉を飲んだ。
ハルルを抱きしめるミシェルの腕に力がこもる。
「同罪?」
「ええ、同罪なのですよ」
"ミシェルに誘拐の犯罪歴があったのだろうか?"
疑問に肯定で返すルグランの言葉に、過去を回想しようとするハルル。
そんなハルルを尻目に、ミシェルとルグランの攻防戦は続いていた。
「お前やハルトと一緒にするな」
「相手の同意もなく阿形を召喚したあなた方も我々と同じ穴のムジナではありませんか。そんな一方的な輩に巻き込まれた可哀想な御仁に、私達は選択肢を与えようとしただけですよ。あなた方のそばにいてはそれも叶わないでしょうから引き離してみた、それだけです」
"阿形?召喚?"
突然湧いたファンタジーなワードに、ハルルの頭には?が続いていく。
ちょっと冷静に考える時間が欲しい、と思うハルルだったが、そんな悠長に時は進んではくれなかった。
「ミシェル!ハルル・・・?」
階段を駆け上がる音と共に、新たにハウルが登場。
ルグランの存在を確認してすぐに剣を構えるハウルは、魔法の杖らしきものを構えるルグランと向き合っている。
一触即発の事態。
平和な日々に突然現れた緊急事態。
この世に生を受けて以来、ひたすら平和な日々を切望していたはずのハルル。
訳もわからずに展開されていく因縁と思しき対決。
そんなイケメンファンタジー対決に心を奪われ、ハルルの久方ぶりのヲタク心に火がついたのは“やむ無し“と開き直るしかないだろう。
「わっ!ミシェル?相変わらず、突然の登場だね、期待通りの登場ありがとう・・・」
窓の外を眺めていたはずのハルルの左横に、突然ミシェルが現れた。
かと言って、窓から外を覗いていたハルルにミシェルが気付いていたわけではないらしい。
ここには認識阻害魔法らしきものがかけられていたと思うが、ミシェルが解いたのだろうか?
先程見かけたハウルが一緒に来ていないところを見ると、もしかして彼を犠牲にして一人だけ抜け駆けした?
”ありえる”
眉間にシワを寄せるハルルを無視して、ミシェルがギュッと彼女を抱きしめてきた。
「ハルルが僕をおいて島を出ることがあるなんて。そんな初めての機会を奪った奴が許せない。もしかして、もしかしなくても誘拐犯はルグラン?だとしたら生かしてはおけないな」
ミシェルはペタペタとハルルの腕や肩を触り、顔を覗き込んでは異常を確認しようとする。
「ルグランと顔見知りなの?・・・大丈夫。からかわれることはあっても暴力はふるわれなかったわ」
ミシェルは、フフフと笑うハルルを真剣な顔で見つめた。
「同意もなしにこんな所に連れ去ったんだ。立派な犯罪だよ。それとあいつのことを名前で呼ばないで」
”男性の名前呼び全否定”再び。
ハルルはミシェルのスーパーシスコンぶりに呆れ、何か言い返そうと思っていたのだが、
「ほぅ、それではあなたも同罪ですね?ミシェル・スチュアート」
というルグラン登場で言葉を飲んだ。
ハルルを抱きしめるミシェルの腕に力がこもる。
「同罪?」
「ええ、同罪なのですよ」
"ミシェルに誘拐の犯罪歴があったのだろうか?"
疑問に肯定で返すルグランの言葉に、過去を回想しようとするハルル。
そんなハルルを尻目に、ミシェルとルグランの攻防戦は続いていた。
「お前やハルトと一緒にするな」
「相手の同意もなく阿形を召喚したあなた方も我々と同じ穴のムジナではありませんか。そんな一方的な輩に巻き込まれた可哀想な御仁に、私達は選択肢を与えようとしただけですよ。あなた方のそばにいてはそれも叶わないでしょうから引き離してみた、それだけです」
"阿形?召喚?"
突然湧いたファンタジーなワードに、ハルルの頭には?が続いていく。
ちょっと冷静に考える時間が欲しい、と思うハルルだったが、そんな悠長に時は進んではくれなかった。
「ミシェル!ハルル・・・?」
階段を駆け上がる音と共に、新たにハウルが登場。
ルグランの存在を確認してすぐに剣を構えるハウルは、魔法の杖らしきものを構えるルグランと向き合っている。
一触即発の事態。
平和な日々に突然現れた緊急事態。
この世に生を受けて以来、ひたすら平和な日々を切望していたはずのハルル。
訳もわからずに展開されていく因縁と思しき対決。
そんなイケメンファンタジー対決に心を奪われ、ハルルの久方ぶりのヲタク心に火がついたのは“やむ無し“と開き直るしかないだろう。