生まれ変わったら愛されたい〜元引きこもりニートの理想の異世界転生〜
「ねえ、ミシェル。番って何?兄妹でも番ってなれるの?それとも、他人だから、こ、こんな、その・・・キスするの?」
真っ白な肌を真っ赤に染め、涙目でミシェルを見つめるハルルは今や犯罪級の可愛さだ。
ミシェルはグッと湧き上がってくる欲望を抑えると、あくまで紳士的にハルルに対応しようと、そっと彼女の頭を撫でてつつ(ついでに腰も)微笑んで言った。
「ハルルも気づいていたとは思うけど、君は僕の妹ではない。ハルルは異世界から召喚された、僕の番で阿形の狛犬だ」
召喚?阿形の狛犬?生まれ変わったのならそれは召喚ではなくて転生というのでは?
ミシェルが発した言葉に、違和感と疑問を隠せないハルル。
異世界転生はありとしても、番とか阿形の狛犬扱いとか、そういう前世での眉唾ものは予想外だった。
「ハルルは僕の阿形の番として、僕が2歳のときに召喚したんだ。阿形を選ぶには何通りかの方法があるんだけど、僕は異性である君を異世界から召喚した。同意も取らずに勝手なことをしてゴメン。それに本当のことをずっと隠していてごめんね?」
コテンと首を傾げて謝るミシェルに、思わず頷いて“許し“を示してしまうハルル。
もはやパブロフの犬並に躾けられたハルルの条件反射だ。
「私には小さい時の記憶があるわ。体も相応に小さかったよね?前世の波瑠のまま召喚されたのなら、魂だけがこちらに来たの?器は誰からもらったの?」
召喚されたのなら、波瑠は突然日本から消え、幼子の体に憑依したことになるのか?
まあ、あちらの世界の波瑠は厄介者だったので、たとえ波瑠が突然消えても、両親は悲しまなかっただろう。
しかし失踪もしくは誘拐事件と判断したなら隠し続けることは不可能だ。
お墓参りに行くまでの道筋に設置された防犯カメラには波瑠が映っていたはずだ。
悶々と考え込むハルルは、すっかりミシェルの腕に抱かれていることを失念していた。
「ひゃあ?!」
ミシェルの不埒な右手が、ハルルの首筋から胸元にかけて…をなぞる。
「な、何して・・・」
「目の前の僕を無視しないで。疑問なら僕が解消してあげるから、一人で考え込まないで、ね?約束を破ったらお仕置きだよ?」
このお色気美青年は、本当にスーパーシスコンだった昨日までのミシェルと同一人物なのだろうか?
昨日までも甘さは十分だったが、秩序はかろうじて守られていた、ように思う。
しかし、今のミシェルは海外土産でよくもらう激甘チョコレートも真っ青な甘さを垂れ流している(当社比)。
しかも、溺愛を通り越して微妙にヤンデレに片足を突っ込んでいるような・・・。
ハルルは慌てて、アワアワと言い訳を口にする。
「ご、ごめんね、つい昔を懐かしく思い出してしまって」
「ひどいな、ハルルは僕のいない世界の方が恋しいの?」
何を言ってもドツボに嵌まる気がしてならない。
「ううん。ミシェルとみんながいる、こっちの世界の方がいいに決まってるじゃない」
これは本音だったが、なんとかミシェルのご機嫌を取ろうとしたのがまずかった。
「愛しいハルル、そんな可愛いことを言われると我慢できなくなるじゃないか。ひどくされても文句言えないね」
“ヤンデレが悪化した!”
再度、唇を押し付けてハルルを堪能するミシェルに、成す術を失ったハルルは呆然とミシェルに身を任せる羽目になるのであった。
真っ白な肌を真っ赤に染め、涙目でミシェルを見つめるハルルは今や犯罪級の可愛さだ。
ミシェルはグッと湧き上がってくる欲望を抑えると、あくまで紳士的にハルルに対応しようと、そっと彼女の頭を撫でてつつ(ついでに腰も)微笑んで言った。
「ハルルも気づいていたとは思うけど、君は僕の妹ではない。ハルルは異世界から召喚された、僕の番で阿形の狛犬だ」
召喚?阿形の狛犬?生まれ変わったのならそれは召喚ではなくて転生というのでは?
ミシェルが発した言葉に、違和感と疑問を隠せないハルル。
異世界転生はありとしても、番とか阿形の狛犬扱いとか、そういう前世での眉唾ものは予想外だった。
「ハルルは僕の阿形の番として、僕が2歳のときに召喚したんだ。阿形を選ぶには何通りかの方法があるんだけど、僕は異性である君を異世界から召喚した。同意も取らずに勝手なことをしてゴメン。それに本当のことをずっと隠していてごめんね?」
コテンと首を傾げて謝るミシェルに、思わず頷いて“許し“を示してしまうハルル。
もはやパブロフの犬並に躾けられたハルルの条件反射だ。
「私には小さい時の記憶があるわ。体も相応に小さかったよね?前世の波瑠のまま召喚されたのなら、魂だけがこちらに来たの?器は誰からもらったの?」
召喚されたのなら、波瑠は突然日本から消え、幼子の体に憑依したことになるのか?
まあ、あちらの世界の波瑠は厄介者だったので、たとえ波瑠が突然消えても、両親は悲しまなかっただろう。
しかし失踪もしくは誘拐事件と判断したなら隠し続けることは不可能だ。
お墓参りに行くまでの道筋に設置された防犯カメラには波瑠が映っていたはずだ。
悶々と考え込むハルルは、すっかりミシェルの腕に抱かれていることを失念していた。
「ひゃあ?!」
ミシェルの不埒な右手が、ハルルの首筋から胸元にかけて…をなぞる。
「な、何して・・・」
「目の前の僕を無視しないで。疑問なら僕が解消してあげるから、一人で考え込まないで、ね?約束を破ったらお仕置きだよ?」
このお色気美青年は、本当にスーパーシスコンだった昨日までのミシェルと同一人物なのだろうか?
昨日までも甘さは十分だったが、秩序はかろうじて守られていた、ように思う。
しかし、今のミシェルは海外土産でよくもらう激甘チョコレートも真っ青な甘さを垂れ流している(当社比)。
しかも、溺愛を通り越して微妙にヤンデレに片足を突っ込んでいるような・・・。
ハルルは慌てて、アワアワと言い訳を口にする。
「ご、ごめんね、つい昔を懐かしく思い出してしまって」
「ひどいな、ハルルは僕のいない世界の方が恋しいの?」
何を言ってもドツボに嵌まる気がしてならない。
「ううん。ミシェルとみんながいる、こっちの世界の方がいいに決まってるじゃない」
これは本音だったが、なんとかミシェルのご機嫌を取ろうとしたのがまずかった。
「愛しいハルル、そんな可愛いことを言われると我慢できなくなるじゃないか。ひどくされても文句言えないね」
“ヤンデレが悪化した!”
再度、唇を押し付けてハルルを堪能するミシェルに、成す術を失ったハルルは呆然とミシェルに身を任せる羽目になるのであった。