生まれ変わったら愛されたい〜元引きこもりニートの理想の異世界転生〜
淡い虹色の光とともに現れたレザルスは、呆然と自分を召喚したロゼレムとその祖父、侍女のララを見つめた。
そして気付くのである。
この侍女こそが私の探していた番なのだと。
沸き上がる興奮に思わず駆け寄りそうになるレザルスを止めたのは、ロゼレムの祖父だった。
「お待ちくだされ。ララに近寄るのはなりませぬ」
「何故だ。彼女は私の運命の番なのに」
「たとえそうだとしても、ララはこのロゼレムに忠誠を誓った身。同じようにロゼレムに忠誠を誓わない者とは一緒にはなれぬのです」
レザルスがララの方を見ると、彼女は震えるロゼレムを抱きしめ、コクコクと頷いている。
「ならばどうすればよいのだ?その小僧に忠誠を誓えばよいのか?」
竜人の番への執着は半端ない。
しかし、同様に竜人のプライドは高く、竜人が人族に屈するなど本来なら許されないほどの屈辱でもあったのだ。
「ど、どうか、私とともにロゼレム様をそしてマリリン様をお守りください。番様」
目をウルウルさせて懇願するララが可愛い。
沸き上がる愛しさと番に出会えた喜びから、レザルスは2つ返事で了解した。
「よかろう。私がロゼレムとマリリン、そしてお前を守ろう」
①と②の阿吽の儀式は言霊で成立する。
相手の同意を得られれば簡単だが、通常はそこまでが難渋するのだ。
しかし、レザルスの番の存在ララが、ロゼレムに幸運をもたらした。
340年も生きて退屈しており、番の愛に飢えたレザルスは、竜人生に飽き飽きしており、人生そのものに未練がなかったのも幸いした。
阿吽の儀式をした竜人の姿は人族になってしまう。
竜の10年が人の1年。
なので、当時のレザルスは人族の34歳の姿に生まれ変わったのだ。
竜人の能力はそのままに・・・。
そして気付くのである。
この侍女こそが私の探していた番なのだと。
沸き上がる興奮に思わず駆け寄りそうになるレザルスを止めたのは、ロゼレムの祖父だった。
「お待ちくだされ。ララに近寄るのはなりませぬ」
「何故だ。彼女は私の運命の番なのに」
「たとえそうだとしても、ララはこのロゼレムに忠誠を誓った身。同じようにロゼレムに忠誠を誓わない者とは一緒にはなれぬのです」
レザルスがララの方を見ると、彼女は震えるロゼレムを抱きしめ、コクコクと頷いている。
「ならばどうすればよいのだ?その小僧に忠誠を誓えばよいのか?」
竜人の番への執着は半端ない。
しかし、同様に竜人のプライドは高く、竜人が人族に屈するなど本来なら許されないほどの屈辱でもあったのだ。
「ど、どうか、私とともにロゼレム様をそしてマリリン様をお守りください。番様」
目をウルウルさせて懇願するララが可愛い。
沸き上がる愛しさと番に出会えた喜びから、レザルスは2つ返事で了解した。
「よかろう。私がロゼレムとマリリン、そしてお前を守ろう」
①と②の阿吽の儀式は言霊で成立する。
相手の同意を得られれば簡単だが、通常はそこまでが難渋するのだ。
しかし、レザルスの番の存在ララが、ロゼレムに幸運をもたらした。
340年も生きて退屈しており、番の愛に飢えたレザルスは、竜人生に飽き飽きしており、人生そのものに未練がなかったのも幸いした。
阿吽の儀式をした竜人の姿は人族になってしまう。
竜の10年が人の1年。
なので、当時のレザルスは人族の34歳の姿に生まれ変わったのだ。
竜人の能力はそのままに・・・。