とある先輩の、歪んだ狂愛。




いやいやいや、必要あるに決まってる。

いきなりなに言ってるのこの人。


キス…?


キスって、唇同士の……ヤツ?

それをわたしに?
いろんな意味で頭おかしいって先輩。



「なにしようとしてるんですか、ふざけてるんですか」


「抵抗されると逆に燃えるんだけど?」


「いや本当にふざけないでください」



ぐぐぐっと抵抗。

持てる力すべてを使って抵抗。



「じゃあ舐めていい?」


「っ、だめに、決まってます」


「じゃあ噛む」


「やめてください、あれ痛いんですから」


「その顔が見たいんだよ」



そのサイコパスな考え、絶対に改めたほうがいい。

っていうか改めるべきだ今すぐにでも。



「先輩、わたし怪我人です、」


「…そうだったね」



しまったと、直感的にも思った。

それは逆に目の前のサイコパスからしたらラッキーなお知らせでしかない。


スッと、包帯の巻かれた右足へと触れられる。



「っ!いたい…」



ズキッと痛みが追いかけて。

そしたら次はソフトなタッチを足首からふくらはぎへ。



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