とある先輩の、歪んだ狂愛。
「…だから今のところがわたしには一番合ってます」
蛍光灯が1つ2つ欠けてたって気にする客も居ないような。
客が居なければスマホを弄ってるような店長、ただ挨拶と笑顔が出来れば採用な店員。
いつ潰れてもおかしくないんじゃないかって思う、コンビニ。
それはまるでわたしみたいだ。
「心配なんだよ。…なんかもう、放っておけない」
それは先輩が、わたしに彩を重ねてるって認めてしまったからだ。
先輩自身が自分の正解を見つけてしまったから。
だから心配してくれるし放っておけないの。
でもそれは相手が“彩”じゃなく“涼夏”だったなら、そんなことしては駄目。
「それは…依存って言うんですって、先輩」
心配なんて綺麗なものじゃない。
これは、もっとドロドロしていて汚いもの。
誰かが誰かに寄り掛からないと生きていけないような、その人が居ないと生きる意味を見出せないような。
そんな、依存。
「それでもいいよ別に。誰だって何かに依存しなきゃ生きていけないんだから」